ゴルフのスイングについては、プロでもいろいろな理論を展開されていて、ゴルフ雑誌でもたびたび取り上げられていますね。
皆さんも、お気に入りの理論(持論)をお持ちではないでしょうか。
飛ばすための体の使い方私は、ゴルフはド素人なので、口を挟む気はないですが、
しかしながら、どのようなスポーツでも基本的に、共通した身体の使い方があります。
長年武術をやってきた中で、ゴルフに応用できそうな身体の使い方、感覚の養い方をご紹介したいと思います。(口を挟んでいますね。)
中心軸の感覚を養う
頭のてっぺんから、会陰を貫く軸をイメージしてください。
ゴルフは回転する動きが多いですから、中心軸の感覚が重要になります。
最も、実際のスイングでは、少し身体は前掲していますし、本当は丹田あたりの中心感覚があればいいのですが、いきなりでは難しいので、まずは中心軸感覚を養っていきましょう。
「スワイショウ」で中心軸感覚を養う
足を平行に肩幅あるいは肩幅より少し広く開いて立ち、中心軸を中心にでんでん太鼓の要領で左右に身体を回転させます。
肩腕の力は抜き、腰から回転するようにします。
決して、肩から動かないように。
腕の力を抜くと、でんでん太鼓のように腕が体幹にまとわりつくようになります。
健康にもいい「スワイショウ」
このスワイショウ、実は健康にもよくて、気功の練習として取り上げられていますし、著名人にも健康法として取り上げている方もいるようです。
やり方が具体的にイメージできない方は、ネットに多くの動画がUPされているので確認してもいいかもしれません。
練習相手と中心軸を確認
ある程度、中心軸の感覚が養われて来たら、練習相手を使って確認して見ましょう。
相手に前に立ってもらい、両肩を掴んでもらいましょう。
押し返すのではなくその位置をキープするように押さえてもらいます。
その状態で、中心軸を中心に回転してみましょう。
うまくいけば、相手に力が伝わる感覚がわかると思います。
注意点は、決して肩から回転しない。足を突っ張らないことです。
腰、腹、脚の力を抜く
スワイショウで肩を押さえられてときに、うまくいかない場合、多くは、脚に力を入れ、地面を蹴って回転しようとしています。
そうすると軸がぶれてしまいます。
力を抜いて立つには、ポイントがあります。
股関節の力を抜いて、股関節が横に広がるようにします。
武術的には「円トウ」といいます。
馬の鞍にまたがっているように、股のところが丸くなっているようにイメージしてください。
膝の力(特に膝の裏の力)を抜きます。
すると少し膝がたわんだような立ち方になります。
武術的には「膝落(しつらく)」といいます。
練習相手と確認
先ほどのスワイショウの立ち方で、相手に横に立ってもらい、肩を水平に少し押してもらいましょう。
中心軸を保つようにすると、力が抜けていれば、押されている逆側の足が勝手に地面を踏んで姿勢を保っているのがわかります。
腕、肩の力を抜く
腕は力を抜いて、鞭のように使います。(特に遠くに飛ばしたい場合)
ついでに、ゴルフクラブも柔らかく使いましょう。
日本武術の特徴は、刀や杖など硬い得物を柔らかく、しなるように使うのが特徴です。
流派によって得物の握り方にも奥義があって、手の内とかいうそうですが(手の内を明かさないとか)、とりあえず柔らかく使うことを心がけてください。そうすると、身体全体の動きが柔らかくなります。